

担保不要で100万円の融資を簡単に引き出す方法
— はかせどり📦 (@hakasedori03) July 3, 2020
私は借入実績・事業実績・貯金も少なかったが日本政策金融公庫から低金利の融資を受ける事ができました。
今は特別貸付ということで実質金利0%の融資も行っています
実際に融資を受けてみて、借りなければ良かったと思った事は1回もない おすすめ🐥
上記ツイート内容について深掘りしていきます。
本記事の信憑性

専業せどらーです。ある程度の実績も残しています。
目次
融資を受けようと考えた理由

2019年9月に200万円ほどの元手資金が貯まったのをきっかけに、脱サラをしてフリーランスの道を歩みはじめました。最初は全くうまくいかず、3ヶ月無収入の状態が続きました。
そこで、以前副業でやっていたAmazonせどりを本格的に行うことを決意し、2019年12月頃から、ようやく自分のビジネスが軌道に乗りはじめました。
しかし、無収入の3ヶ月の間に、ビジネスのコンサル費用として合計60万円を払い、その他にも生活をしていくための出費で、残高の合計は70万円程度しかない状態だったのです。

これが私の切実な悩みでした。そんな時に、日本政策金融公庫から融資を受ければ全ての悩みが解消するのでは...?と思い立ったのでした。
日本政策金融公庫の金利は
— くぼやん@自然を愛するせどらー (@kubobrog) October 15, 2019
高くても8%で、安ければなんと2%前後。しかも月商10万円のフリーランスでも80万円の融資を受けれたとの事。なんか勇気湧いてきました。もちろん、資金ショートする前に稼げる様になるのが1番なんでしょうけど、今の内から起こり得るリスクに対しての対処法は考える必要有り
過去の私の別垢のツイートですが、脱サラ当初から国庫の融資検討は選択肢の一つにありました。敷居が高い気がしてずっとどうしようか迷っていましたが、実際に申請をすることを決意しました。
日本政策金融公庫とは?
日本政策金融公庫とは、政府が100%出資の、クリーンな融資を受けられる会社です。ア◯フルやプ◯ミスでお金を借りようとすると高い金利を支払わなければなりませんが、国庫の金利は驚くほど低金利です。
メリット
- 政府が100%出資してくれる
- 低金利の借入が可能
デメリット
- 審査が厳しい
- 書類作成が面倒
それでは100万円の融資を受けるという想定で、返済シュミレーションで比較してみましょう。
*ちなみに、私が100万の融資を国庫から借入れた時の金利は2.2%でした。
*以前楽天スーパーカードローンで100万円を借入れた時の金利は14%でした。
借入金100万円 返済期間5年 金利2.2%で計算した場合
総返済額105万5,965円
借入金100万円 返済期間5年 金利14%で計算した場合
総返済額139万6,379円


私が100万円の融資を受ける事ができた理由
2019年12月15日に融資の申請を行い、2020年1月5日に審査を通過し、正式に100万円の融資を受けられる事になりました。そして、1月末に入金がありました。手持ちの資金総額が70万円で、大した販売実績もなかった私が、なぜ国庫の融資を受ける事ができたのかを客観的に考えてみました。
- 資料の準備がしっかりとできていた
- 対面した時に良い印象を与えられた
- 熱意と、自信が担当の方に伝わった
- 書類提出が早かった
これらが融資を受けられたポイントだと感じています。それでは、面談までに、どのような準備をしたのかを具体的に解説していきます。
融資を受けるために何をしたか?
国庫で融資を受けようと決めてからの手順を具体的に羅列していきます。
- 日本政策金融公庫の窓口に相談
- 国庫のHPより必要な書類をダウンロードし記入する
- 不明な点があったので実際に支店に伺って確認する
- 出来上がった書類は郵送。後日国庫より通知が来て、面談の日程を調整
- 必要書類の準備
- 担当の方との面談
- 不備書類の提出
- 担当と電話による最終調整
- 融資決定

詳細も説明していきます!
日本政策金融公庫の窓口に相談
国庫の融資に関しては、日本政策金融公庫のHPや他の人の体験談などをみて情報収集はしていましたが、やはり問い合わせ窓口に電話するのが一番です。

- 必要な書類をHPからダウンロードしてその中身を記入する事
- その書類を自分の家から一番近い国庫の支店に送ればOK
非常に丁寧に教えてくれ、好印象を抱いた事を覚えています。
国庫のHPより必要な書類をダウンロードし記入する
概要がなんとなくわかったところで、国庫のHPより必要書類をダウンロードします。
今回、私が融資を受けた項目は国民生活事業の「一般貸付」です。ここはどんな事業を行うのかによって変わってくる部分でもありますので、ご自身の事業の種類や、事業の規模に照らし合わせて確認してみましょう!
一般貸付の場合
- 運転資金/設備資金・・・最大4800万円までの融資を受けることができます
- 返済期間・・・最大で5年(特に必要な場合7年以内)設備資金は最大で10年
どの制度でお金を借りるのかが明確になったら、必要書類をダウンロードします。
- 借入申込書
- 創業計画書
一般貸付の場合は上記書類を記入し、国庫に提出します。
国庫のHP→サービスのご案内をクリックし、下にスクロールしていくと借入申込書、創業計画書がダウンロードできます
各書類のファイルと、記入例をダウンロードしたら、上から順に記入していきましょう。
借入申込書
※借入申込書はPDFファイルをカラー印刷して直筆で記入しました。こちらは割と簡単に記入できました。
創業計画書(ひな形)
少し大変だったのが創業計画書。こちらも記入例を参考にしながら、作成を進めていきました。借入申込書に関しては、本人記入欄があるので直筆で書きましたが、創業計画書は編集データを印刷し、そのまま提出してしまってOKです。
創業計画書(記入済)
▲こちらが私の国庫に提出した実際の創業計画書です。エクセルファイルをダウンロードし、それをPCで編集しました。
特に大事な項目が必要な資金と調達方法です。融資は多く借りることができれば出来るだけ良いのですが、僕のような弱小の個人が満額を勝ち取ることはほぼ不可能です。なので、あらかじめ融資額を少し高めに設定するのがポイントです。今回私は100万円の融資を受けることができた訳ですが、国庫に提出した最初の借入希望金額は483万円です。
設備資金の内訳について
設備資金の内訳
- デスクトップPC・・62万円
- ノートPC・・・・・33万円
- タブレット・・・・ 10万円
- デュアルモニター・・5万円
- プリンター・・・・・6万円
- 作業デスク・・・・・5万円
- 本棚・・・・・・・・4万円
- 梱包用資材・・・・・5万円
- レンタル倉庫・・・・23万円
合計153万円
設備資金を使って購入する商品の詳細情報ページをプリントアウトして準備しておき、面談の際に聞かれた時に、スムーズに返答できるようにしておきましょう。
購入予定の商品リストを作っておく
例えば、デスクトップPC(62万円)はi Macを参考にしました。このページを印刷し、添付書類として面談時に持っていきましょう。
事業の見通しは、自信を持って伝えられるようにしておく
事業の見通しの概算もしっかりと算出しましょう。具体的であればあるほど、担当の方に質問を受けた時に自信を持って答えられます。ここが完璧だと信用を勝ち取ることができますし、今後の自分のビジネスの指針にもなる項目ですので、考えるのは大変ですが頑張りましょう。
国庫で融資を受けるに当たってかなり重要なのは担当の方に「この人にならお金を貸しても良さそうだな...。」「この人なら信頼できそうだな...。」という安心感を与える事だと体感したので、細部にまでこだわって創業計画書を作りましょう!

不明な点がある場合は最寄りの支店で確認しましょう。
創業計画書を作るにあたって、「これで本当にあってるのかな...?」「間違っていたらどうしよう...?」と不安になることがあるのであれば、一度近くの国庫の支店に行って、内容を相談するのもOKです。現に私も近くの支店に行って、不明点の相談をしにいきました。
行く前は「本当に大丈夫かな...。」「軽くあしらわれたらどうしよう...。」という不安感がありましたが、受付の方も担当の方も丁寧に対応してくれたので「面談前に一度相談をしに行って本当に良かった...!」と感じましたね。
必要書類を揃えたら、郵送で送る。
日本政策金融公庫の
— くぼやん@自然を愛するせどらー (@kubobrog) December 18, 2019
融資に興味がある方へ
申し込みをすると
本日このような書類が
届きました😆✨
これらを準備した上で
次は担当者の方と面談です😆
まとまった融資が受けられれば
軌道に乗せられるイメージが
湧いているので、次が勝負だな🔥
日々新たな挑戦です☺️
早く月曜日になれー🔥💪 pic.twitter.com/ZcaURnPTsy
書類作成が終わったら、その書類を最寄りの支店に郵送で送ります。
するとこのような書類が届きました。
「お越しいただく日時に不都合がありましたら調整します。その際は担当までご連絡ください」という旨の通知でした。私の場合は、面談指定日に外せない予定があったので、担当の方に電話して日程を変更させていただきました。
必要書類の準備(私が実際に準備したもの)
1.過去四年間の売り上げ実績の分かるもの(確定申告の書類など)
- AmazonFBAで商品を販売していた時の資料
- ヤフオクでの売上金明細
- 商品を仕入れ時の明細
合計で200P以上はあったと思います。全てをバインダーにまとめて持っていきました。確定申告の書類は持っていかなかったのですが、確定申告をした実績があれば、必ず持っていくようにしましょう。
2.勤務時の給与明細表(H31年分)or源泉徴収票(H30年度分)
- 勤務時の給与明細表(H31年~令和元年9月まで)
- 源泉徴収票(H30年度分)、(H31年分)
H31年度の源泉徴収票に関しては面談時に、「おお!今年度分まで持ってきてくれたんだ。えらいね」とお褒めの言葉をいただきました。
3.預金通帳(6ヶ月分)※自己預金の積立状況や給与の入金状況、公共料金の支払い状況が分かるもの
- 通帳一式(前日に印字し、過去の通帳もあれば尚良い)
- ガス代、水道代の支払い明細
- 住民税の支払い明細
- 国民健康保険の支払い明細
※通帳印字がしばらく溜まっている方は印字をした際に「通帳未記入金合計」と、合算した物になってしまいますので注意しましょう。
4.公共料金のお支払いが窓口・振り込み払いの場合、公共料金の明細書や支払い証明書(直近6ヶ月分)
- ガス代、水道代の支払い明細書
6ヶ月分の明細書が見当たらなかったので、ひとまずある分だけ用意して提出しました。担当の方に突っ込まれないか心配でしたが、特に「あれ、書類少なくない...?」みたいなツッコミはなかったので一安心でした。
5.借入金(住宅ローン、車のローンなど)のある場合は、毎月の支払額、借入金残高が分かるもの(直近6ヶ月分)
借入金はないので、何も準備していきませんでした。
6.不動産の賃貸借契約書(自宅)および家賃のお支払い状況の分かるもの
何も準備していきませんでした。
しかし、賃貸契約書のコピーを後日再提出する事になったので、不動産の契約書のコピーは準備して持って行くようにしましょう。
7.営業許可証、認可証、資格または免許を証明するもの
何も持っていきませんでした。
物販では新品本をメインで取り扱っているのですが、中古の本も取り扱うにあたって「古物商」もなければならないのですが、この資格は持っていませんでした。なので、素直に「現段階では持っていませんが、早めに取るようにします。」という旨を伝えた所、深く突っ込まれることはありませんでした。
8.運転免許証、パスポート、在留カードなど、身分が証明できるもの
- 運転免許証
国庫でコピーを取るので、そのまま持っていけばOKです。
面談時に意識したポイント
資料をしっかりと揃えて準備万端。受付の方に「本日面談予定の者です。」と伝えると笑顔で「少々お掛けになってお待ちくださいね〜」と言われ椅子に座って待つ事数分。担当の方がやってきました。40代半ばであろう男性の方が担当の様です。期待と不安が混ざった複雑な心境でしたが、ここで私は以下のことを心がけようと決めていました。
私が面談時に意識したポイント
- おどおどしないでハキハキ喋る
- フレンドリーに接する
- ビシッとスーツで決めていく
- 相手の話をまず聞いた上で、自分の要望を話す(自分からは話し出さない)
- 借入額は譲歩前提で話を進める
おどおどしない
私が国庫の職員だったら、融資の面談でおどおどしているような人にお金を貸すのは不安なので、絶対におどおどしないように心がけました。担当者の目をしっかりと見て、自分の意見を話しました。
フレンドリーに接する
事業を大きくしていくにあたって、
定期的に融資を受ける可能性がありますので、担当の方とはできる限り信頼関係を築きたいと考えていました。なので、笑顔を交えながら良い印象を持ってもらえるよう、できる限りフレンドリーに接しました。
ビシッとスーツで決めていく
これも自分の印象を良くするための戦略です。スーツをしっかりと着て「誠実そうな人だな」と認識してもらうことで、融資を受けられる可能性が高くなると考えたので、実施しました。
相手の話をまず聞いた上で、自分の要望を話す
元プロ野球選手のユーチューバーが「契約更新の時のコツは絶対に自分から要望を話さないことや!」と言っていたのを思い出して、私も意識して実践してみました。
自分から話し出すことで、相手よりも立場が弱くなってしまうとの事でしたので...。要は、どっしりと構えてましょうね。って事だと思います。
借入額は譲歩前提で話を進める
融資をあらかじめ高く設定したのも戦略です。現に担当の方からは「はかせどりさんの事業規模で、希望額483万円の借入額での融資はきっと難しいと思うんだよね...。」と言われました。
その時に、担当の方と私とで金額をすり合わせていく訳なんですが、担当の方が、上の人にこの案件についての話を持ちかけて、最終的に融資ができるかどうかの判断を仰ぐ様です。
質疑応答の内容について
質疑応答の内容
- 独立する事になった流れ
- 過去に行っていた副業は何か?具体的なノウハウ
- 物販で具体的にどうやって稼いでいくのか
- 通帳の残高と入出金状況について
- 融資の使い道
- ちゃんと返済できそうか?
などですね。時間にして大体1時間ほど担当の方と話しました。

持ってきた資料に関しては、「資料、不十分な人も多いんだよね〜。はかせどり君は、とても充実していて良かったよ。」とお褒めの言葉も頂く事ができました。
一方、入出金については「元手の資金が少ないね。やっていけるの?」や「なんでこの日に30万円も一気に無くなっているの?」などと、少し突っ込んだ内容の質問もされましたが、
- 健康保険、住民税はすでに払った事
- コンサルの費用としてお金を払った事
- 失業保険の受給を控えている事
などを素直に伝えた所、安心してもらえた様でした。
融資の審査が無事通った
面談が12月の末だったので、「もしかしたら結果通知は年が明けてからになっちゃうかもしれないね。」と言われました。それから3日後に電話が来て、胸が高なりましたが「まだ決まった訳じゃないんだけど、融資の件、頑張っても100万円ぐらいまでしか出せないかも知れない」との旨でした。
「100万円でも十分です。吉報を待ちます。よろしくお願いします!」と回答し、後は待つのみです。そして年が明けて、1月5日(月)ようやく再び電話が来ました。「融資の件だけど、100万円の融資をさせて頂く事になりました。」
胸が高鳴ります。小躍りをしながら「よっしゃー!」と心の中でガッツポーズをして「ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします!」と担当の方に感謝の気持ちを伝えました。
以上が、国庫の融資を受けるまでに僕が体験した一連の流れになります。
まとめ

実際に申請〜融資を受けるというプロセスを体感する中で、国庫で融資を受けるために大事な要素はいかに担当の方と信頼関係を築けるか、事業内容をいかにうまく担当の方に伝えられるかこれに尽きると感じました。
実際に話してみて
「この人なら大丈夫かな。」と思ってもらう事が非常に重要です。
また、国庫の担当者は"できる事ならお金を貸してあげたい"という心理状態なので、この気持ちを念頭に持ちつつ、自分の思いやビジョンを熱い気持ちで伝えるのが重要です。
それでは、今回も記事を見て頂き誠にありがとうございます。それでは次回またお会いしましょう。